止水作業の様子

10月に入り、蓼科では最低気温が0℃近くまで下がっております。この時期になると、皆様のお手元に「止水作業の日程について」というお葉書が届いているかと思います。

蓼科の厳冬期には、最低気温が-20℃くらいまで下がる可能性があり、止水作業を怠ると水道管が凍結し、最悪の場合は破裂してしまいます。(当分の間山荘が利用できなくなることに加え、莫大な修理費用がかかります!)

そうした事態を避けるべく、皆様には止水時期を葉書にて1軒1軒伺っているのですが、今回はその止水作業の様子を一部ご紹介いたします。

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止水のご連絡があったお客様の山荘から、順次、地区担当者が山荘へお邪魔をして止水作業を行います。

蓼科ビレッジで管理している山荘は1,500軒以上あり、その構造や設備は複雑多岐にわたります。そのため、管理事務所では各山荘の構造や設備のデータを取りまとめ、作業を行う前には必ず実際の構造・設備と誤りがないか確認を行います。

 

確認作業が終わると、山荘外の水道管の元栓を全て閉めてまわります。

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給湯器にも水が溜まりますので、こちらも忘れずに水抜きをします。

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元栓を閉めた後、払い出しバルブを回すと水道管に残っていた水が排出されます。

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山荘の中へ戻り、すべての蛇口からホースで息を吹き込み、残った水を完全に排出させます。

洗面器の下には、悪臭などを遮断するために「トラップ」と呼ばれる器具が取り付けられています。

凹部分にはどうしても水が残ってしまうため、不凍液を流し込み-20℃に備えます。

 

丸く湾曲している部分がトラップ

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トイレの中にも当然トラップがあります。

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慣れた社員でも作業時間は30分以上かかります。また、必要な部分の水抜きをしなかったがために、山荘の設備を壊してしまうことがないよう、各担当者は細心の注意を払います。

(凍結防止帯と呼ばれる器具が備わっている山荘では、それを作動させておくことで凍結を防ぐことができますが、電気代がとてもかかることや、-10℃を下回るような日が続くと凍結の恐れが強まります。)

山荘における事故が起きないよう、しばらく山荘利用がないとわかっているお客様は、お手数ですが、作業日程を管理事務所のほうへ確実にご連絡いただくようお願いいたします。